(ブルームバーグ):アサヒグループホールディングス株が一時前日比7.5%安の1601円を付け、2024年11月以来の日中下落率となった。前日の取引終了後に、英ディアジオの東アフリカ事業の株式を約4654億円で取得すると発表し、割高感や自社株買いの延期を懸念する声が出ている。
- シティグループ証券アナリストの渡邉宏樹氏は英文リポートで、概算ではEV/EBITDA倍率が17倍となり、酒類業界平均の約9倍を大きく上回り、買収プレミアムを考慮しても割高との印象と記した
- 26年12月期に予定していた1200億円の自社株買いは延期される可能性が高まっていると渡邉氏
- 買収資金の大部分は借入金で賄われることが予想され、2026年度の純有利子負債/EBITDA倍率は約4倍となり会社目標を上回るだろうと指摘
- SMBC日興証券アナリストの古田典氏はリポートで、アフリカビール市場は未知数な印象が否めないことや、一見した買収マルチプルの強い割高感を考慮すると、「将来性に期待はしたいが、現状での前向きな評価は難しい」と指摘
- 今後市場が納得できる成長戦略、シナジー効果が示せるかが焦点
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