オーストラリア・シドニーの有名ビーチで銃撃事件があり、15人が犠牲となりました。警察はユダヤ系の住民を狙ったテロ事件として捜査しています。
シドニーのボンダイビーチ。ユダヤ教の祭り「ハヌカ」を祝うイベントが開かれ、およそ1000人が集まっていました。
すると突然、銃声が鳴り響き、大勢の人が逃げ惑います。
映像を撮影した男性
「首から血を流して倒れている人が見えました」
きのう発生したこの銃撃事件では、15人が死亡、42人がけがをしました。警察はユダヤ系の住民を狙ったテロ事件として捜査しています。
銃撃したのは2人組の男。警察によりますと、2人は親子で、50歳の父親が死亡し、24歳の息子が拘束され、病院に搬送されました。また、現場近くにあった車両から爆発装置が見つかったということです。
シドニーの観光名所を襲った銃撃事件。
銃撃を阻止しようとした市民もいました。銃を撃つ男に後ろから男性がつかみかかり、銃を奪います。男性はけがをし、病院で手術を受けました。
事件当時の状況について、現場近くにいた人は。
市民
「複数の銃声が聞こえ、みんな必死に逃げた。悲鳴があがり、家族連れが隠れていました」
「あちらのレストランの窓から飛び出し、逃げました。どこに行けばいいか分からなかった。みんなそうでした。混乱していました」
「誰がどこで銃を撃っているのかも、何を狙っているかも分からず、ひたすら逃げました」
けさ、現場で花を手向けたアルバニージー首相は会見で。
オーストラリア アルバニージー首相
「きのう、私たちが目にしたのは、純粋な悪の行為、テロ、反ユダヤ主義の行いで、ハヌカ初日のユダヤコミュニティを狙った攻撃です」
警察が動機の解明を進める中、公共放送ABCは容疑者親子が運転していた車から、過激派組織「イスラム国」の旗が見つかったと報じています。
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