ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学の坂口志文特別栄誉教授が、授賞式が行われるスウェーデンのストックホルムで記者会見を行いました。

記者
「いま坂口さんが姿を見せました」

坂口特別栄誉教授は、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」の発見でアメリカの研究らと共にノーベル生理学・医学賞に選ばれました。

坂口特別栄誉教授
「制御性T細胞を基盤とした様々な免疫疾患への治療や移植医療、あるいはがんの治療法が、いつか臨床で現実のものとなることを期待しています」

会見後には日本メディアの取材に応じ、「地道な基礎研究が重要」だとした上で、若手研究者への思いも語りました。

坂口特別栄誉教授
「親方日の丸で政府に頼るだけじゃなくて、研究者の方も野心的になってほしい。留学する人も少なくなってきている状況ですので。若い人にはそこらへんも望みたいと思います」

坂口さんは、7日には研究内容などについての講演を行います。