5キロ6890円も コメ高すぎ?

小川彩佳キャスター:
「新米が流通すれば下がる」という期待もあった中で、11月10日の週の平均価格は5キロで4260円でした。過去最高値だった前の週よりやや下がりましたが、依然高止まりを続けています。

藤森祥平キャスター:
東京都港区と台東区のスーパーで最も高いのが、7000円近くです。これ5キロですよ。台東区でも6300円ということなんです。鈴木大臣、消費者として今お米を買っていて高すぎると思いませんか?

鈴木憲和 農林水産大臣:
確かに私もスーパーによくお邪魔をします。地元で比較的買うんですけれども、どちらかというと高いものが多くて、もう少し値ごろ感のあるものがいいなということに対しては、応えきれてないというのは事実だと思っています。
藤森キャスター:
そうした中で、鈴木大臣はかねがね「コメの価格はマーケットの中で決まる」と発言しています。いつになったら、1年ぐらい前の、急激に価格が上がる前の価格に戻りそうなのか、見通しは立っているんですか?
鈴木大臣:
私の立場から私の予想を申し上げるっていうのは適切ではないと思いますけれど、ただ、需給がちゃんとしたバランスになることで、ある種価格も、生産者にとっては再生産可能であって、消費者から見ても「このぐらいならね」という価格に落ち着いていくことが、私達がやるべきことだと思っています。
藤森キャスター:
そうなると、マーケットに任せるしかないから、生産者と消費者のことを考えたら、今が適正価格というふうに捉えなきゃいけないんですか?
鈴木大臣:
今が適正価格かどうかについても私の立場で言うのはちょっとどうかなというふうに思うんですけど、まさにそれは需給のバランスの中で決まることだと思います。
ただ現状、「なんでこんなに高くなっちゃってるの?」というのが問題で、これは2024年来、農林水産省の需給見通しの中で需要を見誤ってしまった。完全に私達のミスで、本当に申し訳ないと思っています。その結果として供給が足りないという事態になったので、やっぱりそこは責任持って、もう2度とこういう事態は起こさないようにしたいと思っています。

トラウデン直美さん:
マーケットに任せるという立場であるとすると、小泉進次郎前大臣が行った、コメの価格を下げるための備蓄米の放出は、失敗だったと思われますか?
鈴木大臣:
当時はやはりコメが足りなかったんですよね、現実として。足りなかったので備蓄米を出した。ただ、価格に対してどうこうというのは本来は我々がすべきではないですし、いま結局、備蓄米を放出したとしても、新米がこの高い値段になってしまっている現実があるので、あまり我々が何かをすることで価格をコントロールするのは相当難しいというのも現実だと思います。
藤森キャスター:
コメをジャブジャブにすれば価格全体が下がるということと、この考え方って相反しますもんね。やっぱり判断としては間違いだった?
鈴木大臣:
間違いというか、あの当時はそういう判断だったんだろうと思います。
トラウデン直美さん:
立場の違いの中で、閣議で小泉さんと顔を合わせることもあると思いますけれども、気まずさとかはないですか?

鈴木大臣:
当時から小泉さんとは、「私だったらこうした方がいいと思うよ」と話を率直にさせていただいたところなので、それもわかった上で、石破政権ではこういうやり方をしましたから。
小川キャスター:
“良い猫の目行政”ということもおっしゃっていましたけれども、小泉さんと何かコミュニケーション取られることは最近ありますか?
鈴木大臣:
もう毎日のように閣議も含めて様々な場でお会いしますし、前大臣が考えていたことを聞かなきゃいけないこともたくさんありますから。コメのことに限らずですね。これはいろいろコミュニケーションをしています。