人工知能(AI)エージェントの開発を手がける米ジェンスパークは、SBIインベストメントなどから計2億ドル(約310億円)余りを調達し、AI分野の新たなユニコーン企業となった。共同創業者のウェン・サン氏がブルームバーグテレビジョンで明らかにした。

いわゆる「シリーズB」の資金調達ラウンドにはSBIのほか、韓国LGグループの投資部門LGテクノロジー・ベンチャーズが参加したという。未公開のスタートアップは、企業評価額が10億ドル以上になるとユニコーンと見なされる。

サン氏によると、カリフォルニア州に本社を置くジェンスパークは最近、グローバル展開の一環としてシンガポールと日本に拠点を設けた。

サン氏は他の出資企業を明らかにしなかったが、米メディアのジ・インフォメーションが中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)や紅杉が資金調達への参加を協議していると報じていた。

ジェンスパークは月額25ドルで個人向けのAIエージェントサービスを開始。法人顧客の利用が拡大したことを受け、企業向けの専用プログラムを展開する。

同社はサンフランシスコで20日に開催するイベントで、今回の資金調達完了と企業向け事業計画の詳細を正式に発表する予定だとサン氏は説明し、「世界中から需要が高まっている」と明らかにした。

原題:Genspark Becomes Newest AI Unicorn After Winning LG, SBI Funding(抜粋)

--取材協力:Lauren Faith Lau.

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