アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンド運営会社、エリオット・インベストメント・マネジメントが豊田自動織機の大株主になったことが分かった。

11日に開示された豊田織機の半期報告書によると、エリオットは9月30日時点で同社の発行済み株式の3.26%に当たる979万5000株を保有していた。豊田織機の有価証券報告書では3月31日時点で上位10位の大株主の中にエリオットは入っていなかった。

発表を受け、豊田織機の株価は上昇に転じ、一時前日比1.8%高の1万7260円まで買われた。豊田織機を巡ってはトヨタ自動車グループが6月、1株当たり1万6300円で株式公開買い付け(TOB)を通じて買収すると発表している。

豊田織機の買収・非公開化計画を巡っては、TOB価格が発表直前の終値よりも11%安い「ディスカウントTOB」だとして海外の投資家を中心に不満の声が上がっている。また、アジアの投資家団体が先月、両社の取締役会にさらなる情報開示や説明を求める書簡を公開、TOB価格の決定手順についても不透明などと主張した。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.