中国・上海で輸入拡大を目的とした国際博覧会が始まりました。巨大な中国市場を狙い、日本企業からは世界初の製品が出展されています。

中国 李強首相
「中国は今後も揺るぎなくハイレベルな対外開放を推進し、制度面での開放を着実に拡大していきます」

開幕式で中国の李強首相は市場開放を強調し、積極的な投資を呼びかけました。

「国際輸入博覧会」は、習近平国家主席の肝いりで始まった中国最大級の見本市で、今年で8回目です。

記者
「今年は過去最多となる、およそ4100社が出展しています。会場はとても広いのですが、こうした会場が全部で14もあります」

日本の去年の国別輸出額は中国が1位となっていて、148の日本企業が参加するJETRO=日本貿易振興機構のブースのほか、トヨタや資生堂などが出展しています。

記者
「パナソニックのブースでは、世界初の4つのドラムが搭載された洗濯機が展示されています。ニットを洗いながら小さなドラムで下着を洗うなど、4つ同時に洗濯することができます」

パナソニックは現在、中国国内で新たに2つの工場を建設。今後も中国市場の拡大を目指しています。

一方で、中国の国家外貨管理局によりますと、今年9月までの外資企業による直接投資額は前の年より10.4%減少していて、アメリカによる関税の引き上げなどが影響したとみられます。