“クマ対策”8つの省庁の役割は? 初の「関係閣僚会議」

各地で人の生活圏にクマが現れる中、30日、国をあげてクマ対策を話し合う関係閣僚会議が初めて行われました。

木原稔 官房長官
「死者数は本日までに12名となり、国民の安全安心を脅かす深刻な事態です」

会議には、環境省・防衛省など8つの省庁が参加しています。

石原宏高 環境大臣
「最新のデータでは、北海道に住むヒグマは約1万2000頭。本州四国に生息するツキノワグマは約4万2000頭以上と推定されています。科学的データに基づく個体数の適切な捕獲強化や人材確保、新技術の活用といった三段階で取り組みを強化する」

会議に参加した文科省は全国の教育委員会などに対し、学校でのクマ対策に関する通知を出しました。

「学校のごみ集積所に鍵をかける」、「後ずさりしながら離れる」「大声を出したり、石を投げたりしない」など具体的な対策を示し、注意喚起を行っています。

防衛省も会議に参加しました。

小泉進次郎 防衛大臣
「本日午前、秋田駐屯地で秋田県庁や猟友会とともに、箱罠の運搬等に関する訓練を実施しました」

陸上自衛隊・秋田駐屯地の自衛隊員約130人は、秋田県からの派遣要請を受け準備を進めています。