経営破綻した米サブプライム(信用力の低い個人向け)自動車ローン会社トライカラー・ホールディングスは、JPモルガン・チェースなどが設定した与信枠の未払い債務が、8月15日時点で約6億1300万ドル(約937億円)に上ることが27日に分かった。

裁判所への提出文書によれば、JPモルガンやバークレイズはウェアハウスラインと呼ばれる与信枠を設定し、トライカラーに資金提供していた。同社が顧客に融資する自動車ローンの債権が与信枠の担保となっていた。

トライカラーの破綻に関連し、JPモルガンは7-9月(第3四半期)に1億7000万ドルの貸倒損失、バークレイズも同期に1億1000万ポンド(約224億円)の減損損失を計上した。

JPモルガンの代理人の弁護士は、ウェアハウスラインの担保となったローン債権の多くが「偽り」か、複数の貸し手に担保設定されていた可能性があるが、「その程度は定かではない」と提出文書で説明した。

やはりウェアハウスラインの貸し手だったフィフス・サード・バンコープも米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、最大2億ドルの減損損失を計上する見通しを明らかにした。

原題:JPMorgan, Barclays, Others Owed $613 Million Under Tricolor Loan(抜粋)

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