(ブルームバーグ):24日朝の外国為替市場の円相場は対ドルで152円台半ばと、前日夕から横ばい圏で推移。原油価格の大幅上昇に伴うインフレ懸念から米国の長期金利が上昇し、ドルを支えている。日本時間夜に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて積極的なドル買いは限定的だ。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは24日付のリポートで、米国の対露制裁で原油価格が大きく上昇し、需給面でも円売りの思惑につながった可能性があると指摘。きょうのアジア時間は「米CPI待ちの雰囲気となりそうだが、ドル・円の下値は堅そうだ」との見方を示した。
SBI FXトレードの上田真理人取締役は、米CPIが「ものすごく鈍化するとは思われず、ドルは売りにくい」と話す。きょう予定される高市早苗首相の所信表明演説については、責任ある積極財政政策を改めて強調する見通しで、円買い材料にはなりにくいと述べた。
23日の米10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.0%程度で終了。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ横ばい。
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