Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

ソフトバンクグループは23日、ドル建てとユーロ建てで総額4300億円超の劣後債を起債したと発表した。米OpenAIなど人工知能(AI)分野への投資を拡大する中、海外債券市場での資金調達を積極化している。

ソフトバンクGの本社(東京)

起債の内訳は、ドル建て債が2本で総額20億ドル(約3035億円)、ユーロ建て債が7億5000万ユーロ(約1300億円)となった。ドル建て債のうち償還期限が長めの社債の利率は8.25%、ユーロ建て債は6.5%に設定された。

ソフトバンクGは今年7月にも、ドル建てとユーロ建てで総額42億ドルを海外市場で起債した。孫正義社長は1月、AIプロジェクト「スターゲート」構想の一環として、今後4年間で5000億ドルを投資する方針を表明。巨額の資金が必要となる中、調達額は昨年の3000億円規模から大幅に拡大している。

同社は発表文で、今回の劣後債は会計上、有利子負債に分類されるものの、資本に類似した特徴を持つため、格付け機関からは調達額の5割が資本との認定を受けていると説明した。

ブルームバーグのデータによれば、ソフトバンクGによる今年の国内社債発行額は8200億円に上り、日本企業で最大規模となっている。10月には英半導体設計会社アーム・ホールディングス株を担保とした50億ドルの追加借り入れを計画していることも明らかになった。

(発表を受けて記事を更新します)

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