(ブルームバーグ):中国の大手風力タービンメーカーは、今後5年間にわたり毎年少なくとも120ギガワット(GW)の風力発電設備を新設するよう政府に働きかけている。同国のエネルギー転換加速が狙いで、実現すれば2030年までに国内の風力発電容量は現在の2倍強に増える。
金風科技や明陽智慧能源集団など数十社が20日、北京で開かれた風力発電関連会議で新たな目標を示した。世界最大の温室効果ガス排出国である中国は、化石燃料への依存低減に向けた取り組みを進めている。
中国は35年までに温室効果ガス排出量をネットベースで7-10%削減するという大枠の目標を掲げている。習近平国家主席は先月の国連総会で、それまでに風力と太陽光を合わせた発電能力を3600GWに拡大する方針だと表明した。
中国は再生可能エネルギー導入で従来の目標を大きく上回る。記録的なペースで風力・太陽光発電施設の設置を進め、30年目標を6年前倒しで達成した。
業界の新たな提案の下では、風力発電容量は30年までに1300GW、35年には少なくとも2000GWに達する見込み。昨年末時点では520GWだった。
中国の風力発電容量は昨年、80GW近く増加し、過去最高を記録。ブルームバーグNEF(BNEF)によれば、25年には94GWがさらに追加され、昨年の記録を上回る見通しだ。
原題:China’s Wind Industry Seeks Push to Double Capacity by 2030(抜粋)
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