自民党が日本維新の会と連立政権を樹立することで合意し、高市総裁が女性初の総理大臣に選ばれる見通しとなりました。この間の交渉で急浮上し、両党が合意した「議員定数の削減」。本当に実現するのでしょうか。
初の女性総理誕生へ 高市新内閣の閣僚人事どうなる?
小川彩佳キャスター:
21日に「高市総理誕生へ」という中、高市内閣の顔ぶれにも注目が集まりますね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
通常は前日になると大体顔ぶれが決まってくるのですが、今回は決まっていない。要するに、本人に通告があれば大体マスコミには流れてきますが、本人への通告がまだないという状況なので、おそらく高市総裁が自分で抱えて、21日朝までに決めるということだと思います。
木原稔前防衛相が官房長官になるというのはほぼ決まっています。木原さんは総理秘書官の人選を進めているんですが、それ以外については、高市総裁が今晩、考えるということになると思います。
藤森祥平キャスター:
かなりギリギリまで追い込まれているようですね。
これまで自公連立では公明党が大臣ポストに必ずついてきましたが、今回は自民党と日本維新の会が連立合意をしても、日本維新の会からは大臣を出さないという流れになっていますが、これには何かあるんですか?
星浩さん:
まず、今回の自民党と日本維新の会の連立は、自民党にとってみると、公明党が抜けたことで数が圧倒的に足りなくなったので、とにかく数を確保しなくてはいけないということで日本維新の会に声をかけたわけです。
日本維新の会側からすると、政策実現というのはもちろんあるんですが、日本維新の会は大阪中心だったところを全国展開にしたわけです。ところが、大阪以外では苦戦続きで、かなりジリ貧の状態になっていますので、「局面打開のための与党入りを日本維新の会も検討しよう」という点で、両者が合致したというのが今回の流れだと思うんです。
閣外協力に留まったのは、「今回の政策合意の展開を見定めよう」と、「もし、自民党がほとんどサポートを外して何もやらないようだったら、いずれまた抜けますよ」というようなことを考えているのかもしれませんが、もう一つは、日本維新の会に閣僚経験のある人がほとんどいないので、予算委員会の中で激しく追及されたら立ち往生してしまうわけです。
なので日本維新の会は、ここでいきなり閣僚を出して本格的な連立をするというのには、二の足を踏んだということだと思います。
