34年ぶりに行われた大相撲ロンドン公演は千秋楽を迎え、ここまで全勝の力士が両横綱を含み3人いる中、横綱・豊昇龍が優勝しました。

19日、千秋楽を迎えた大相撲ロンドン公演。ここまで全勝の力士の1人、平幕の翔猿は、格上の小結・高安と対決です。両者譲らない長い戦いを繰り広げ、軍配は高安に。2人の力のこもった相撲に会場からは惜しみない拍手が送られました。

翔猿
「もっともっと応援してもらえるように頑張ります。(ニックネームの)『フライングモンキー』をよろしくお願いします、ウキ」

そして、結びの一番は、ともにここまで全勝の大の里と豊昇龍の横綱対決。

鮮やかな「送り出し」で豊昇龍が優勝。表彰式ではトロフィーが授与されました。

豊昇龍
「とにかくけがをしないことを大事にしていたんですが、優勝しちゃいました。嬉しいです。すごく温かく応援してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです」
大の里
「5日間すごく楽しかったですね。良い記念になったと思うので、それを糧に九州場所をしっかりと頑張りたいと思います」

一方、会場の外では…

記者
「ロンドン公演を終えて、ファンたちが力士を出迎えています」

小雨の降る中、多くの相撲ファンが力士らを出迎え、四股名を呼んだり、「お疲れさま」とねぎらいの言葉を掛けていました。

王鵬のファン
「私は12歳の時に日本で大鵬を見たんです。だから(孫の)王鵬を応援していて、勝ったのが見られてうれしかったです。最高の5日間でした」
玉鷲のファン
「ロンドンで相撲を見るのは本当に感動的でした。きっと一生忘れらません」

閉会式では、大の里が「シー・ユー・アゲイン。グッバイ」と英語で挨拶し、イギリスの観客を魅了したロンドン公演が幕を閉じました。

来年6月にはパリ公演が行われる予定です。