アメリカのトランプ大統領は戦闘停止に向けたイランとの交渉について、「近く合意できる可能性がある」との認識を示しました。一方、イラン側は、アメリカが地上侵攻に踏み切れば徹底抗戦の姿勢を強調しています。

アメリカ トランプ大統領
「交渉は極めて順調だ。イランと合意できると思う。合意しないかもしれないが」

トランプ大統領は29日、イラン側と直接的および間接的な交渉を行っているとしたうえで、イラン側について「これまで我々が交渉したことのない新しいグループでとても合理的だ」などと強調。戦闘の停止に向け、近く合意できる可能性があるとの認識を示しました。

また、イラン側が石油タンカー20隻のホルムズ海峡の通過を認めたとし、「あすの朝から通航を開始する」と述べました。

一方、トランプ氏はフィナンシャル・タイムズのインタビューで、イランの原油輸出の拠点の「カーグ島を占領するかもしれないし、しないかもしれない。選択肢はたくさんある」などと語りました。そのうえで、「もし占領するのであれば、我々はしばらくの間そこに駐留することになるだろう」と述べました。

アメリカがイランで数週間にわたる地上作戦の準備を進めているとも報じられる中、イランのガリバフ国会議長は、アメリカが地上侵攻に踏み切れば、「我々の戦士が彼らの命にとって脅威となる」などと徹底抗戦する姿勢を示しました。

また、アメリカが戦闘終結に向けてイランに示した「15項目」の提案については、「アメリカがこの戦争で得られなかった自らの望みだ」と強調しました。

パキスタン ダール副首相兼外相
「(米国とイランの)有意義な協議を近日中に開催し、仲介できることを光栄に思う」

パキスタンのダール副首相兼外相は29日、このように述べたうえで、アメリカとイラン双方から仲介役としての信頼を得ているとしていますが、停戦条件をめぐる両国の立場には隔たりも大きいことから、協議が実現するかどうかは不透明です。