韓国政府が近く発表する国防白書の草案で、北朝鮮をめぐって「敵」と明記したと報じられました。実際に「敵」と記述された場合、6年ぶりとなります。
韓国の国防白書では、かつて北朝鮮を「主敵」や「敵」と表記していました。
南北融和を進めた盧武鉉政権の際、こうした表現は用いられなくなったものの、その後、2010年版から2016年版までは再び「敵」と記されましたが、盧武鉉氏と同様、南北融和を目指した文在寅前政権の白書では北朝鮮を「敵」とする表現が削除されていました。
こうした動きをめぐり韓国・聯合ニュースは、現在の尹錫悦政権で初めての2022年国防白書の草案で「北朝鮮の政権と北朝鮮の軍は我々の敵」と記述されたと報道。
国防省は6日の会見で、白書について、北朝鮮に対する「明確な認識が盛り込まれるようにする」と説明していることから、北朝鮮に厳しい姿勢で臨む尹政権の方針が反映された形です。
国防白書は早ければ来月発表される予定ですが、北朝鮮の反発は必至で、軍事的な緊張が高まることも懸念されます。

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