中国で蚊が媒介する「チクングニア熱」の感染者が急増しています。直近4週間で新たに1万1000人以上が感染したということです。

中国メディアによりますと、中国南部の広東省で、今月11日までの4週間で「チクングニア熱」に感染した人は1万1000人以上いたということです。

9月13日までの4週では940人が感染していて、12倍近くに増えたことになります。死者や重症者は出ていないということです。

日本の厚生労働省によりますと、「チクングニア熱」は蚊に刺されることで広がる感染症で、発熱や関節痛などの症状がみられるということです。また、脳症や劇症肝炎といった重症例も報告されています。

感染が広がる広東省では、蚊が繁殖しやすい場所の清掃や殺虫剤の投与を強化して、繁殖を抑えるとしています。

広東省の疾病予防管理センターは「広東省はまだ蚊の活発期にあり、大型連休での人の移動も重なって感染拡大のリスクは続いている」と注意を呼びかけています。