ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務めるマレーシアの外相は、今月26日からのASEAN関連首脳会議にアメリカのトランプ大統領が出席し、タイとカンボジアの国境紛争をめぐる和平調印式に立ち会う見通しを明らかにしました。

シンガポールメディアによりますと、マレーシアのモハマド・ハサン外相は14日、今月26日から首都クアラルンプールで開かれるASEAN関連首脳会議に、アメリカのトランプ大統領が出席する予定だと述べました。

首脳会議に合わせて、タイとカンボジアの国境紛争をめぐる両国の和平調印式に立ち会う見通しで、ハサン外相は、トランプ氏が「和平協定の締結を待ち望んでいる」としています。

タイとカンボジアの国境地帯では、今年7月に軍事衝突が発生し、双方で民間人を含む40人以上が死亡しましたが、トランプ氏の仲介などにより両国は停戦で合意していました。

トランプ氏は第1次政権でASEANの首脳会議を欠席し続けていましたが、今回は東南アジアを舞台に、紛争を止めた立役者として自身の外交成果をアピールする狙いがありそうです。