アメリカが中国製品に100%の追加関税を課すと表明したことに対し、中国政府は「もしアメリカが自らの意向を押し通すならば、相応の措置を取る」として対抗措置を取る可能性を示しました。
アメリカのトランプ大統領は10日、中国製品に対して現在課している関税に加え、来月1日から100%の追加関税を課すと表明しました。
中国商務省の報道官は12日、談話を発表し、「9月のマドリードでの会談以降、わずか20日あまりの間にアメリカは対中規制を新たに導入した」と指摘。アメリカの行為は「中国側の利益を深刻に損ない、両国の貿易協議の雰囲気を著しく損なうものだ」として、「断固反対する」と強調しました。
また、「高い関税で脅すことは中国との正しい付き合い方ではない」と批判し、中国はアメリカに対し「誤った手法を速やかに是正し、対話を通じて相互の懸念を解決し、中米貿易関係の安定的で健全的、持続可能な発展を維持するよう強く促す」としています。
一方、「我々は戦いたくはないが、恐れてもいない」ともし、もしアメリカが自らの意向を押し通すならば、中国も「断固として相応の措置を取り、自国の正当な権利と利益を守る」として、対抗措置を取る可能性を示しました。
また、中国がレアアースの採掘や精製に関連する技術の輸出を規制した理由について、レアアースは軍事分野で重要な用途があるとして、「法に基づいて輸出管理を実施することは世界の平和と地域の安定を守り、拡散防止などの国際的義務を履行するためだ」と強調しました。
5月の閣僚級会談で米中間の関税は大幅に引き下げられていましたが、今後、中国が対抗措置としてアメリカに高い関税を課した場合、貿易摩擦が再び激化するおそれがあります。

トランプ大統領が13日にイスラエルとエジプトを訪問 「0泊2日」の強行軍で ガザ和平をテーマにしたエジプトの国際会議に出席