パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結に向けた和平計画をめぐり、仲介国エジプトは、イスラエルとイスラム組織ハマスによる協議が6日に行われると発表しました。

エジプトは4日、声明を出し、ハマスが拘束する人質の解放に向け6日に協議を行うと発表しました。

協議に向けてイスラエルとハマスの代表団がエジプトを訪問することになっていますが、対面での協議になるのか、仲介国を通じた間接協議になるのかは分かっていません。

ガザの戦闘終結をめぐっては、アメリカが20項目の和平計画を提案。双方が合意した時点で即時に停戦し、72時間以内にハマスが人質を解放するのと引き換えに、イスラエル軍は段階的にガザから撤退するといった内容になっています。

ハマスは3日に、人質の解放について同意するとの声明を出しましたが、これまで拒否してきた武装解除などについては言及せず、さらなる協議が必要との認識を示していました。

ハマスは協議で、和平計画の内容について変更を求める可能性もあり、合意に至るかは依然不透明です。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は4日、演説し、ハマスが人質を解放する段階では、イスラエル軍は「ガザの支配地域に留まる」と表明しました。そのうえで、改めてハマスの非武装化が必要との認識を示し、「外交手段か、我々の軍事力で実現される」と強調しています。

いずれもハマスはこれまで拒否してきた経緯があり、6日に行われる協議では、こうした点が焦点になるものとみられます。