ミャンマーで民主派政権が倒された軍事クーデターから5年。市民への弾圧が強まる中、軍主導で行われた初の総選挙を独自に取材しました。
報道官「国際的な基準は関係ない。我々はミャンマー独自の基準で判断」

記者
「ミャンマー軍の兵士が巡回しています。選挙で警戒を強化しているようです」
2025年12月、JNNが取材したのは、軍事政権下のミャンマーです。5年前の軍事クーデター以降、初めての総選挙が始まろうとしていました。
ただそれは、多くの国民が望んだものではありませんでした。

記者
「ヤンゴン市内には選挙の立候補を載せたポスターがずらっと並んでいますが、街で取材をしていても、市民からは総選挙に対する熱気はあまり感じない状況です」

ミャンマーの市民
「前回の選挙は投票に行きましたが、今回は投票したくないです」
ミャンマーの市民
「投票したいとは思っていないけど、投票しないと何をされるか分かりません」
軍は「自由で公正な選挙」と強調しますが、主要な民主派政党は排除。実態は、軍政が主導する選挙です。
私たちは軍政幹部を取材するため、首都ネピドーに向かいました。

記者
「各国のメディアが集められています。これから軍事施設に入るところです」
兵士
「ここは撮影するな」

総選挙の初日。軍事施設内に設けられた会場で投票する姿を見せたのは、軍のゾー・ミン・トゥン報道官。今回、日本のメディアとしては唯一、JNNの単独取材に応じました。
――民主派政党が排除されていて、自由で公正な選挙とは言えないのではないか。国際社会から「見せかけの選挙」ではないかと批判も出ていますが?

ミャンマー軍事政権 ゾー・ミン・トゥン報道官
「国際社会がこれまで各国の選挙について完全に公正だと断言できた事例はあるのか。私は聞いたことがない。国際的な基準は関係ない。我々はミャンマー独自の基準で判断する」