(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のマイラン理事は、住宅コストが想定外に大きく上昇した場合には自身のインフレ見通しを修正すると説明。少数派である自身の見解が必ずしも不変ではないことを認めた。
マイラン氏は3日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、トランプ大統領の下での移民政策の厳格化や平均家賃の傾向といった要素が住宅インフレを押し下げる可能性が高いと改めて指摘。
「その経路が無効になったことを示す事態、つまり家賃を大幅に押し上げるショックが生じた場合は、穏やかなインフレという私自身の見通しを修正せざるを得なくなる」とマイラン氏は述べた。
マイラン氏は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイントの利下げに反対票を投じ、0.5ポイントの利下げを主張。また金利を自身が中立と考える水準に到達させるため、連続的な大幅利下げを迅速に実施すべきだと訴えている。
FRB当局者らは9月のFOMC会合で、2025年残りの期間に0.25ポイントの利下げを2回行うとの予測(中央値)を示した。
マイラン理事は、現時点から来年末までの政策経路に関する自身の見通しについて、他の当局者と大きくは変わらないと説明。
「唯一異なるのは、私がそこにもう少し早く到達したいと考えていることだ」と述べた。
原題:Fed’s Miran Says He’d Adjust Inflation View If Rents Turn Higher(抜粋)
--取材協力:Michael McKee、Matthew Miller、Dani Burger.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.