パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結に向け、アメリカが提案した和平計画をめぐり、イスラム組織ハマスは「人質全員の解放に同意する」との声明を発表しました。ただ、これまで拒否してきた武装解除には言及しておらず、合意に至るかは不透明です。

ハマスは3日、声明を出し、ガザでの戦闘終結に向けてアメリカが提案した20項目の和平計画について「トランプ大統領の努力を評価する」などと述べました。

そのうえで、「恒久的な停戦を達成するため、人質全員を解放することに同意する」と明らかにし、ガザで拘束している人質の引き渡しに応じる姿勢を示しました。

また、和平計画は戦後のガザ統治からハマスを外すよう求めていますが、これについてハマスは「ガザの行政をパレスチナの独立した団体に引き渡すことにも応じる」としています。

一方、声明では、これまでハマスが拒否してきた武装解除には触れておらず、応じるかは分かっていません。

ハマスは「詳細について、ただちに交渉に入る準備がある」とも述べ、今後、仲介国を通じてイスラエルやアメリカと交渉に臨む見通しです。