イギリスのスターマー首相は、反移民を掲げて支持を拡大する右派政党「リフォームUK」について、「分断をあおっている」と訴え、対決姿勢を鮮明にしました。
スターマー首相は9月30日、中部リバプールで開催された与党・労働党大会で演説しました。
その中でスターマー氏は、反移民を掲げて支持を拡大している右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のファラージ党首について、「国の分断をあおる詐欺師だ」と非難しました。
イギリスでは9月、極右活動家が主催した反移民集会に11万人以上が集まるなど、排外主義が広がっていますが、スターマー氏は「人種差別的な暴力や憎しみをあおることは意見ではなく、犯罪だ」と主張。「分断を持ち込むのではなく、今こそ一つになるべきだ」と訴え、国民の結束を呼びかけました。
一方、調査会社イプソスが9月中旬に実施した支持率調査では、リフォームUKのファラージ党首が34%でトップとなり、スターマー氏は13%と大幅に後れを取っていて、党内からは党首交代を求める声も上がっています。

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