イギリスのスターマー首相は、パレスチナを国家として承認することを正式に発表しました。
イギリス スターマー首相
「我々はパレスチナ国家を承認する150超の国々の一員となります」
スターマー首相は21日、「2国家解決の希望は薄れつつあるがその光を消してはならない」と述べ、パレスチナを国家として承認することを発表しました。
スターマー首相はイスラエル政府に対し、「ガザへの容赦ない爆撃や飢餓と荒廃はまったく容認できるものではない」としたうえで、イスラム組織ハマスに対しては改めて人質の解放を求め、パレスチナ国家承認は「ハマスへの報酬ではない」と強調しました。
また、カナダやオーストラリアも21日、パレスチナ国家承認を発表したほか、フランスやベルギーなども近く発表を行う見通しです。
こうしたなかパレスチナ自治政府は21日各国の決定について、「占領の終結と持続的な平和の実現に真剣に取り組む姿勢を明確に示すものだ」などと歓迎する声明を出しました。
また、国家承認をしていない国々については、「歴史の正しい側に立つことで、パレスチナ人に対する不正を是正することができる」として、早期に承認するよう求めました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ声明を出し、「テロに対して計り知れないほどの報奨を与えている」などと非難しました。
そのうえで、「パレスチナ国家が建設されることはない」とも述べ訪問中のアメリカから帰国した後に、何らかの対応をとることを示唆しました。

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