アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が電話会談を行いました。来月、韓国で行われる国際会議で第二次トランプ政権以降、初めて直接対面する予定です。
アメリカ トランプ大統領
「習主席とすばらしい電話会談をした。習主席はティックトック買収を承認し、手続きが進んでいる」
トランプ大統領と習主席は19日、およそ3か月ぶりとなる電話会談を行いました。
会談後、トランプ氏は中国発の動画アプリ「TikTok」のアメリカ事業売却について、具体的な内容は明らかにしなかったものの、「習主席が承認した」とし、「手続きが進んでいる」と述べました。
ウォールストリート・ジャーナルはアメリカ政府が買収側の投資家から数十億ドルの手数料を徴収する見込みだと報じています。
一方、習氏は「中国政府は企業の意思を尊重し、中国の法律に合った、利益のバランスのとれた解決策を導き出すことを歓迎する」と述べたということです。
このほか、習氏は貿易問題をめぐり、「アメリカは一方的な貿易制限措置をとるべきではなく、双方が積み上げてきた協議の結果を損なうべきではない」と注文をつけました。
また、トランプ氏は来月末から韓国で開かれるAPECにあわせ、習氏と対面で会談するとしたうえで、来年の早い時期に中国を訪問する意向を示しています。

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