総裁選 事実上5人の構図固まる
「#変われ自民党」をテーマに、10月4日に行われる自民党総裁選。事実上、顔ぶれが固まりました。
18日、出馬の意向を明らかにしたのは、高市前経済安全保障担当大臣。

高市早苗 前経済安全保障担当大臣
「今必要なのは、皆さまの暮らしや、未来への不安を、夢や希望に変える政治です。私、高市早苗命がけで頑張ってまいります」
19日、政策などを説明する会見を開くということです。
一方、林官房長官は、“1%程度の実質賃金上昇の定着”などを盛り込んだ政策パッケージ「林プラン」を発表。

林芳正 官房長官
「岸田政権・石破政権と続いてきた政策、この流れを受け継ぎながら更に新しいものを付け加えていければと」

20日、出馬会見を予定している小泉農水大臣は、岸田前総理や麻生最高顧問ら、総理経験者を相次いで訪問しました。
関係者によると、麻生氏は小泉氏にこう声をかけたということです。

麻生太郎 最高顧問
「俺だったらこの歳でこんな火中の栗は拾わねえな」

茂木敏充前幹事長は、陣営との会議を開催。激励を受けました。
鈴木貴子 衆院議員
「今回の総裁選は“今こそ敏充”です、ボス!頑張っていきましょう!」

また、小林鷹之元経済安全保障担当大臣は、地元・千葉県のスーパーを視察するなど、各候補すでに臨戦態勢となっています。
「総裁を入れ替えても、少数与党を脱出できるわけではない」
小川彩佳キャスター:
今回の総裁選はどう見えますか。

地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
火中の栗を拾っていた石破前総理をおろして、次に今度は「誰が火中の栗を拾うか」とやっていますが、少数与党であることに変わりがありません。
こうやって話題をさらって、総裁を入れ替えて、次の選挙に勝って少数与党を脱出できると思っているのでしょうか。そんな簡単にはいかないような気がします。
この後、一体どうしていくか興味があります。連立をするといっても、自民党と組むと組んだ相手が大変だと思われます。本当にこの後どうするのでしょうか?
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
地域エコノミスト 共著「東京脱出論」
(株)日本総研主席研究員