玉木代表に聞く 自民との連立はあり得る?

TBS報道局政治部 新田晃一野党キャップ:
立憲民主党は「今の執行部は全く考えていない」、昨夜BS-TBSの番組に出演した立憲の幹部は「連携もない」と言っていました。ただ、通常国会の年金制度改革のように差し迫った課題があった場合はもちろん協力するという立場です。

日本維新の会に関しては、党内では連立に期待する声もあるのはあるし、おそらく可能性の実現性という点で考えても、あるだろうなと考えています。

ただ一方で、自民党の支持率が落ちていく中、そこに協力するということは今まで支援・支持してきた人たちが離れていくリスクもあるわけです。そうすると、安売りなんかしたくないという考えはあると思います。

井上キャスター:
安売りしたくないという気持ちは皆さんお持ちだと思いますが、茂木さんが具体的に言及しました。

自民 茂木敏充前幹事長
「基本的な政策が一致できる政党と新たな連立の枠組みを追求」
「例えば、日本維新の会・国民民主党とはしっかり話したい」

連立を組むと考えると、どういう条件が頭の中にありますか。

玉木代表:
いきなり連立というは、なかなかハードルが高いと思います。まずは政策で一致できるか。特に我が党と自民・公明は去年の12月に3党合意を結んでいますから、文書で約束したことが果たされるかどうか。

井上キャスター:
逆に言うと、そこが合意できれば連立はあり得るということですか。

玉木代表:
いや、連携に向けての必要条件ですね。でも十分条件ではないので。だから、一つ一つやっぱり信頼関係を築いていくことが大事で、それがどこまでできるのか。その信頼の度合いに応じて、お互いどこまでいけるのかということになると思うので、今は我々としては、“ガソリンの暫定税率廃止”と“103万の壁の更なる引き上げ”という2024年の12月の二つの約束をそれぞれどのようにお考えになるのかを見定めたいと思っています。

出水キャスター:
野党同士でも様々な駆け引きがあると思いますが、例えば日本維新の会が玉木さんの周辺にも届くような範囲で、連立に対して軸足を移すような動きが見られた場合は、国民民主党としてはどのように対応しますか。

玉木代表:
だいぶ移しておられるのかなという気はしますよね。最近離党された方もいらっしゃって、党内の動きに反発ということですので、おそらく様々な動きが出ているし、9月9日には林官房長官が、前代表の馬場伸幸さんと食事をしたというような話も報じられてます。

ただ私は、今、国民が何を求めていて、特に物価高騰対策などの国民の思いに応えられる枠組みになっているのか、単に権力を延命するために協力したとなると、国民から見て「何のためにやってんの。単なる延命に協力しただけじゃないの」となるので、国民に説明ができる動きができるかどうかということだと思いますね。