総裁選の最大の争点は「どの野党と連携できるか」

井上キャスター:
政策をとにかく成し遂げたい、そして党間の約束を果たしてほしいとずっとおっしゃっています。これを政策実現から逆算すると、連立に入って政策実現をすることもあり得ると思いますが、例えば、維新と組むとなると、国民民主の存在感として難しくなりませんか?

玉木代表:
ただね、我々が言ってるから「これしてくれ」というのではなくて、ちょっと冷静に考えてなくてはいけないのは、参議院選挙が終わってから、50日経っています。

(総裁選は)フルスペックでやるとお決めになっていますが、新しい総裁が決まるのは10月4日でしょ。そこから組閣して、党人事をやって、場合によっては、他の野党と連立交渉もあるとしたら、早くても、秋の臨時国会を開くのが10月20日の週ですよ。そうなると、参議院選挙があって3か月後でしょ。何もしていないじゃないですか。

選挙に行った人の多くは物価高騰対策をきちんとやってくれと(思っていると思います)。自民党の総裁が決まるのはちょっと待てますが、国民生活の窮状は待ったなしですよ。

だから、政策にこだわりたいし、もちろん我々もやりたいこともありますが、まず年内にきちんと物価高騰対策でできる政策として、ガソリンの値下げと、例えば所得税の控除額上げて年末調整でお返しする、これは年内にできると思います。

物価高騰対策は、所得税・住民税の控除額を上げて、年末調整でサラリーマンの方にお返しするというのは、年内に間に合いますから。それをちゃんとできるような合意と、スケジュールできちんと運営できる方になってもらいたいなと。

出水キャスター:
そのための実行力と行動力がある方というのは、どなただと思いますか?

玉木代表: 
どなたにもあると思うんですけど、ただ、まだお話していないし、そもそも出ることがまだ決まっていない人もいるので、早くやってほしいですね。

岸谷蘭丸さん:
有権者として純粋な疑問なんですけど、例えば根回しじゃないですけど、総裁選でこの人が勝ちそうだし、この人とお話しておこうかなとか、出るのが決まった人と、一旦打ち合わせしておこうかなみたいな、スムーズに進める方法がある気がするんですけど、そういうことって、政界においてあるんですか?

玉木代表:
蘭丸さんのYouTubeチャンネルに私を呼んでいただいて、もし出る人が決まったら、そこで話しをしたらいいんじゃないですか。

おそらく、この総裁選挙の最大の争点の一つは、どの野党とどのような連携ができるか、またそれが可能な人なのかどうかですよね。いくら「こういうことやりたいんです」と言っても、野党側の協力がなければできないわけですから。

野党の中で、水面下で実は連立ができてましたというのも、透明性とかわかりやすい政治という観点からすると、どうなんですか?となるので。だから、我々もできるだけ答えられることは答えていきたいと思います。

自民党の総裁選挙であると同時に、与野党がどうなっていくのかという選挙でもあるので、ある意味これまでとは違って、責任を持って説明責任を果たす態度で臨みたいなと思っています。