パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市制圧に向けて軍事作戦を拡大しているイスラエル軍は、避難民が利用しているとされる高層の建物を攻撃しました。

大きな爆発音が響き、高層の建物が黒い煙を上げながら崩れ落ちていきます。

これはガザ北部の最大都市ガザ市で撮影された映像です。

イスラエル軍は5日、ガザ市にある高層の建物を攻撃しました。

軍はこの建物について、イスラム組織ハマスの戦闘員がイスラエル軍の部隊を監視するために利用しているなどと主張しています。

一方、ロイター通信は建物の所有者の話として、「避難を余儀なくされたパレスチナ人のために使用され、民間人以外の目的で使用されたことはなかった」と報じています。

ガザ保健当局によりますと、この日、ガザ全域で30人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺害されたということですが、そのうち20人はガザ市で死亡したということです。

イスラエル軍はガザ市制圧に向け軍事作戦を拡大していて、すでに市の4割を制圧したと発表しています。