中国で開かれた上海協力機構の首脳会議には20を超える国の首脳が出席。中国は今回の首脳会議、さらにあす以降も続く首脳外交を通じて、どのようなメッセージを発信しようとしているのでしょうか?

習近平国家主席は今回の会議を総括する演説で、「一国主義に反対する」と述べました。

今回の会議を通じて中国が打ち出したメッセージは一貫して「アメリカ・ファースト」「保護主義」を全面に出すアメリカのトランプ政権を強く意識したものでした。

首脳会議はきょう閉幕しますが、中国の首脳外交はあす以降も続きます。

あすには習主席とプーチン大統領の首脳会談が再び行われる見通しですし、あさっての軍事パレードに出席する金正恩総書記との首脳会談もおこなわれる可能性があります。

中国としてはアメリカとの対立が今後、長期化する可能性も踏まえて、こうした各国との結束を確認し、アメリカに対抗していきたいという狙いがあります。