ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領との首脳会談を前に、トランプ政権のウクライナ担当特使と会談を行いました。

トランプ大統領との首脳会談を前にワシントンを訪れているゼレンスキー大統領は18日、トランプ政権でウクライナを担当するケロッグ特使と会談し、戦況や、ヨーロッパやアメリカが持つ外交手段について協議したと明かしました。

また、ゼレンスキー氏はSNSへの投稿で、1994年に“安全の保証”として結んだ「ブダペスト覚書」が機能しなかったことや、クリミア半島や東部ドンバス地方の一部を放棄させられたことが、ロシアに新たな攻撃の足がかりを与えることになったと指摘。「平和は永続的でなければならない」と強調しました。

こうした中、ウクライナ各地でロシア軍による攻撃が続いています。

ウクライナ当局によりますと、17日の夜から18日にかけて北東部ハルキウ州ではドローンの攻撃で子どもを含む7人が死亡。南部ザポリージャ州では、ミサイルにより3人が死亡したということです。

ゼレンスキー氏はウクライナ和平に関する首脳会談を前に攻撃を受けたことについて、「ロシアはあらゆる状況を無視して命を奪い続けている」として強く非難しました。

一方、ロシア大統領府は18日、プーチン大統領がインドやブラジル、南アフリカなど友好国の首脳らと相次いで電話会談し、アラスカで行われた米ロ首脳会談の結果について報告したと発表しました。

プーチン氏は17日にもベラルーシのルカシェンコ大統領らと電話会談を重ねています。