(ブルームバーグ):中国国有自動車メーカーの東風汽車集団は、ホンダとの合弁会社の持ち株50%を売却する。中国市場での急速なガソリン車離れを映す動きだ。
広東省広州に拠点を置く合弁会社、東風本田発動機は1998年設立で、中国でホンダ車向けのエンジンを製造してきた。東風汽車は18日、広東聯合産権交易中心での持ち株売却を明らかにした。最低入札価格はまだ決まっておらず、入札期限は9月12日としている。
売却資料によると、同社の資産は昨年、54億人民元(約1100億円)と評価されたが、2億2780万元の損失を計上。負債は33億元に上る。工場の従業員数は827人。
持ち株売却計画は、電気自動車(EV)への移行が急速に進む中国市場で競争が激化していることを浮き彫りにしている。ホンダやトヨタ自動車、日産自動車といった日本勢は対応が遅れ、比亜迪(BYD)など中国の有力企業に後れを取っており、巻き返しが課題となっている。
ホンダは今年の早い時期に、広州のエンジン工場の生産能力を半減させたと日本のメディアは報じている。同社は別の中国メーカーと組み、同市にEV生産ラインを設置し、昨年末に稼働を始めた。
原題:Dongfeng Motor to Sell 50% Stake in Joint Venture with Honda(抜粋)
--取材協力:高橋ニコラス.
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