(ブルームバーグ):米建築設備エンジニアリング会社レジェンスが米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。9月に活況が見込まれる米IPO市場をリードする可能性がある。
SECへの15日の提出文書によると、レジェンスの2025年1-6月は売上高が11億ドル(約1620億円)、純損益は2650万ドルの赤字となった。前年同期は売上高9億8960万ドル、純損益は約880万ドルの赤字だった。
同社は建築設備の設計・施工・保守サービスを手がけるエンジニアリング企業。高度な技術が必要なデータセンターなどの高成長セクターに注力している。6月30日時点の受注残・契約済み案件は28億ドルと、前年から29%増加した。IPO実施後もブラックストーンが引き続き経営権を握る見通し。
ブラックストーンは昨年、売却やIPOを含むレジェンスの選択肢を検討しており、負債を含めた評価額は最大50億ドルだと、ブルームバーグ・ニュースは当時報じていた。
ブラックストーンは2020年、当時サーマ・ホールディングスという社名だったレジェンスを買収。レジェンスはその後、P2SやOCIアソシエーツ、AOリードなど、自社より規模の小さい競合企業を買収し、事業を拡大してきた。
今回のIPOではゴールドマン・サックス・グループとジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが共同リードブックランナーを務める。レジェンスはナスダックに銘柄コード「LGN」で上場する予定。
原題:Blackstone-Backed Engineering Firm Legence Files for US IPO(抜粋)
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