中国共産党の対外交流部門、中央対外連絡部(中連部)は、孫海燕副部長が北京のインド大使館で開かれたレセプションに出席したと発表した。これに先立ち、孫氏は当局に拘束され尋問を受けていると報じられていた。

ロイター通信は15日、事情に詳しい関係者の話として、中連部の劉建超部長が事情聴取のため当局に拘束されたのに続き、孫氏も8月上旬に拘束されたと報じた。孫氏の拘束は劉氏が当局の事情聴取を受けた時期と重なるという。両氏の拘束理由は明らかになっていない。

ロイター報道の数時間後、中連部は孫氏がインドの独立記念日を祝うイベントで同日にインド大使と面会したと明らかにした。

ロイターによると、孫氏は同イベントで拘束や尋問に関する質問に対し直接的なコメントを控えた上で、ロイター報道について「無責任だ」と批判したという。

劉氏は王毅外相の後任と目されていた人物。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も10日、関係者の話として中国当局が劉氏を調査のために拘束したと報じている。

中連部は、外国の政党との交流を担う中国共産党の組織。

原題:Key Chinese Diplomat Reappears After Reportedly Being Questioned(抜粋)

--取材協力:Tian Ying.

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