サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、雇用市場の軟化を示す証拠が増え、関税による持続的なインフレの兆候が見られない中で、利下げの時期が迫っているとの認識を示した。ロイター通信が報じた。

デーリー総裁は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)の決定について、「もう1会合見送る用意はあったが、永遠に待つことはできない」と述べた。

FOMCメンバーが6月に示した年内2回の0.25ポイント利下げという見通しについては、依然として「適切な調整幅のようだ」と語った。ただ、「インフレが加速・波及したり、雇用市場が持ち直したりすれば、2回未満の利下げでも十分かもしれない」と付け加えた。

一方、「より可能性が高いのは、2回を超える利下げが必要になるかもしれないことだと考える。労働市場が弱い局面に入りつつある一方で、インフレへの波及が見られない場合、さらに措置を講じる準備も必要だというのが私の見解だ」と語った。

デーリー氏は、労働市場が昨年と比べて大幅に軟化している「証拠が次々と示されている」と指摘。一方、関税の影響による価格上昇がインフレに広く波及している証拠はないと述べた。

原題:Fed’s Daly Says May Need More Than Two Rate Cuts: Reuters(抜粋)

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