4日の欧州株は反発。前営業日は4月以来の大幅安だった。祝日に伴う休場明けのスイス株は下落。米国が先週、スイスからの輸入品に対して39%の関税を課すと発表したことに対し、トレーダーはこの日初めて反応した。

ストックス欧州600指数は0.9%上昇。業種別では銀行、保険関連銘柄が特に上昇した。自動車、小売株は下落した。スイスの主要株価指数SMI指数は一時1.9%下落。その後0.2%安まで下げ幅を縮小して取引を終えた。

欧州債は上昇。ドイツ10年債利回りは一時、約1週間ぶりの低水準を付けた。

短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が強まった。年末までに織り込まれている利下げは17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、先週末から2bp上昇した。

リスク資産需要を手掛かりにイタリア債が上昇。10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して3.44%。ドイツ債とのスプレッドは81bpに縮小した。

英国債の利回り曲線はツイストフラット化した。短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)による週内の0.25ポイント利下げがほぼ確実視されている。

8月4日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Rebound, Swiss Stocks Dip on Shock US Tariffs

Euro Area Bonds Rally, Outperforming US Peers: End-of-Day Curves

(抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani、Charles Riley.

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