(ブルームバーグ):イスラエルのネタニヤフ首相は4日、週内にパレスチナ自治区ガザでの目標達成に向けた新たな計画を発表する方針を明らかにした。ガザでの人道危機をめぐり国際社会の批判が高まる中、同首相は国民に結束を呼びかけた。
イランの支援を受けるイスラム組織ハマスとの新たな停戦交渉は先月に行き詰まった。国連が飢饉(ききん)や栄養失調が一段と悪化していると警告する中、2年近くに及ぶ紛争は再び進展のない状態が続いている。
イスラエルはこれまで、拘束されている人質約50人の解放と政治的・軍事的組織としてのハマスの壊滅を目標として掲げている。人質のうち約20人は生存しているとみられている。
一方のハマスは、紛争終結に向け合意を望む姿勢を示す一方で、イスラエルの武装解除要求には応じていない。
公式発表によると、ネタニヤフ氏は閣僚らに、今週中に安全保障閣議を招集し、イスラエル国防軍(IDF)に対し「3つの戦争目標の達成方法を指示する」と述べた。詳細には言及していない。ネタニヤフ氏はさらに「これらを達成するために、われわれは今後も団結し、共に戦う必要がある」と強調した。
ハマスの保健省によると、イスラエルによるガザでの軍事作戦で6万人を超えるパレスチナ人が死亡した。同省は戦闘員と民間人の区別をしていない。ガザの広範囲が破壊され、現在約75%がイスラエル軍の支配下にある。
原題:Israel Working on New Gaza Strategy Amid International Outcry
(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.