農林中央金庫は、米国債投資での約12億ドル(約1760億円)の損失を被るなど外債運用の失敗を受け、今後はより慎重な姿勢で投資に臨むとともに、ポートフォリオの「不均衡」を是正する方針だ。北林太郎理事長が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで明らかにした。

北林氏は農林中金が過度にリスクの高い投資を行っていたと認め、収益力の立て直しが必要だと発言。従来のポートフォリオは市場性資産に依存し過ぎており、信用資産への配分が少な過ぎたとした上で、今後は特定資産への過度な集中を避けると述べた。

また、農林中金は米国資産への投資を縮小したが、超長期の日本国債に重点投資する計画はないと述べた。その上で、現在は「全年限の国債に分散させ、イールドカーブの状況に応じて柔軟に対応している」と説明した。

原題:Japan’s Norinchukin Vows More Caution After Bond Losses: FT(抜粋)

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