加藤勝信財務相は1日の閣議後会見で、足元で進む円安に関して「投機的な動向も含めて、為替市場の動向を憂慮している」と述べた。

為替の動きそのものについてはコメントを控えた一方、「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」との認識を繰り返した。

1日朝の外国為替市場では円相場が1ドル=150円台後半に下落。日本銀行の植田和男総裁が期待されたほど利上げに積極的な姿勢を示さなかったことから、日米金利差の縮小には時間がかかるとの見方が強まったことが背景にある。

一方、米国の関税措置を巡っては、日米間に加えて欧州連合(EU)とも合意に至ったことで、「米通商政策に関する不確実性が低下し、わが国経済や世界経済を下押しするリスクを低下させるものと考えている」と述べた。

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