アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は30日、金融政策を決める会合を開き、4.5%を上限としている現在の政策金利を据え置くことを決めました。
5会合連続での金利の据え置きです。
ただ、今回の会合での決定は全会一致とはならず、ボウマン副議長とウォラー理事の2人が0.25%の利下げを行うべきだとして反対票を投じました。
アメリカメディアによりますと、正副議長を含む7人の理事のうち、2人が反対したのは1993年の12月以来、およそ32年ぶりです。
ボウマン副議長とウォラー理事はいずれもトランプ大統領が第一次政権のときに理事に指名した人物で、ウォラー理事は次のFRB議長の有力候補の1人と見られています。
トランプ大統領はFRBのパウエル議長を「遅すぎる男」などと強く批判し、金利をただちに引き下げるよう求めて圧力をかけていました。

トランプ政権が今週中にもICC本体に制裁か ロイター通信