不動産売買のオンラインプラットフォーム、米オープンドア・テクノロジーズの株価が21日の米株式市場で一時121%急騰した。先週から急上昇が続いている。個人投資家やソーシャルメディアでの人気を背景に買いが集まっている。

同社の株価は過去数カ月にわたり1ドル前後を推移していたが、21日は4.97ドルに達する場面もあった。終値では43%高と、上げ幅を縮小したものの、6営業日続伸。午後には相場の変動が激しく、一時的に売買が停止された。

 

最近では、カナダのトロントに拠点を置くヘッジファンド、EMJキャピタルの創業者エリック・ジャクソン氏がX(旧ツイッター)への投稿で、オープンドア株の買いを勧めるコメントを繰り返したことが、個人投資家の間で話題となっていた。

21日午後には投資家向け情報共有サイトのストックツイッツで最も取引が活発な銘柄として名前が挙がり、掲示板レディット内のスレッド「ウォールストリートベッツ」でも頻繁に取り上げられた。

ミラー・タバク+のチーフストラテジスト、マット・メイリー氏は、個人投資家はまるで1999年のドットコムバブルのように「浮かれている」と指摘。「こうした新たな『ミーム株』の値動きは、1999年に見られた現象を連想させる。中でもオープンドア株の動きは最も劇的だ」と述べた。

メイリー氏は、こうした急激な値動きが2021年のゲームストップ株騒動を思い起こさせるとも語った。当時も個人投資家がレディットを通じてボラティリティーの高い小型銘柄に殺到した。

SNSを通じて人気を集めた米国株を追跡する「UBSミーム・バスケット」は21日に4%上昇。家庭用品販売のビヨンドや植物性たんぱく食品メーカーのビヨンド・ミート、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスが上げを主導した。

 

原題:Opendoor Shares Swing as Traders Flock to Newest Meme Stock (1)(抜粋)

--取材協力:David Marino.

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