(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏が率いる人工知能(AI)・ソーシャルメディア企業XAIホールディングスが、新たな資金調達に向け協議を進めている。企業価値として最大2000億ドル(約29兆5000億円)の評価を目指している。事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
同社は最近、債務と株式半々で100億ドルを調達した。現在さらに100億ドルの追加調達に向け動いているという。非公開情報として関係者が匿名を条件に話した。XAIはマスク氏の生成AI開発会社xAIとX(旧ツイッター)の統合で誕生した。
マスク氏は11日、Xへの投稿で「現在、資金調達を求めていない。われわれは潤沢な資本を有している」とコメントした。
巨額の資金を調達する一方、支出額も大きい。ブルームバーグが報じたところによれば、xAIは先進的なAIモデルの開発を進める中、月間の支出額が10億ドルに上る。
同社の担当者はコメントの要請にすぐには応じなかった。資金調達については、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じていた。
新たな資金調達が実現すれば、社内で協議されていた目標である200億ドルに達することになると、ブルームバーグが先に伝えていた。バリュエーションが2000億ドルに到達すれば、世界で最も価値の高い非公開企業の1社としての地位を固めることになる。
原題:Musk’s xAI Seeks Up to $200 Billion Valuation in New Funding (2)(抜粋)
--取材協力:Katie Roof.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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