イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは、テキサス州にある衛星通信サービス「スターリンク」工場に隣接する土地に、広大な私設レクリエーション施設の建設を計画している。マスク氏は同州で企業活動の拡大を進めている。

情報公開制度を通じてブルームバーグが確認した文書によると、「プロジェクト・エコー」と名付けられたこの計画では、バスケットボールやピックルボールのコート、ピクニックエリアのほか、カヤック用の水上デッキの建設も検討されている。

これら施設の利用は社員に限定されるという。事情に詳しい関係者によれば、スペースXは開発に数百万ドルを投じる方針だ。

テキサス州バストロップにあるスペースX工場ではスターリンクの衛星インターネット用の端末・部品が1日当たり約1万5000台生産されているが、今回の施設はこの工場の隣接地に建設される。マスク氏はレクリエーション施設や不動産開発、さらには自身の都市設立を含む拡張構想を進めている。ただこうした取り組みは環境や土地利用を巡り対立を招いている。

マスク氏は同州のテスラ施設でも同様の「エコロジカル・パラダイス」の建設に取り組んでいる。そこでは、一般市民に開放される公園の建設が予定されており、遊歩道やサイクリングロード、川沿いのボードウォーク、釣り場が整備される計画だ。

スペースXの計画は、従業員のリフレッシュや定着を目的とした民間の屋外施設としては大型だ。これまでの事例としては、キャピタル・ワンの屋上ミニゴルフコースや、LG電子の遊歩道などがある。

原題:SpaceX Staff to Get Lavish Park in Musk’s Latest Texas Land Buy(抜粋)

--取材協力:Kara Carlson.

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