(ブルームバーグ):3日の東京株式市場では株価指数が前日終値を挟んで推移。財政懸念を背景に英国資産がトリプル安となったことを受けて買いが手控えられる中、素材や輸出関連が上昇する半面、内需関連は安い。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは、英国のトリプル安を受け、多くの投資家はきょうの30年国債入札を前に慎重な姿勢だと話す。日米通商協議の合意が遅いのは懸念されるが、米国とベトナムが合意した内容はかなりベトナムにとって厳しく見えるため、合意を急いでもいいことはないかもしれず、しっかりと交渉することが重要と述べた。
米国とベトナムの関税合意や米利下げ期待、米ハイテク株高が支えとなり機械や半導体関連が高い。浪岡氏は、防衛関連支出の増加とAIブーム期待から半導体とテクノロジー関連セクターの成長見通しを好感して資金が流入していると話した。一方、前日に上昇した不動産や建設株が売られ、情報・通信や医薬品も安い。
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