(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」がテキサス州オースティン近郊の工場から顧客宅まで自動運転で走行したと明らかにした。自動運転分野への注力をアピールする新たな動きだ。
マスク氏はX(旧ツイッター)への投稿で、テスラがモデルYの無人配送を実施したと発表。「市内を横断」し、高速道路も走行したとした上で、車内には誰もおらず、遠隔操作もなかったと説明した。
この投稿には動画や画像は含まれていなかったが、マスク氏は近く動画を公開すると表明。テスラで人工知能(AI)と自動運転技術を統括するアショク・エルスワミ氏によれば、車両の最高速度は時速72マイル(約116キロ)に達した。
配送は、マスク氏が初の自動配送日として予定していた28日より1日早く実施された。28日は同氏の54歳の誕生日だった。
今回の自動運転での納車は、AIとロボティクスがテスラの将来を担うとのマスク氏の方針を象徴するものだ。今月22日にはテスラが待望のロボタクシーサービスを開始。オースティンの限定エリアで、一部のインフルエンサーや投資家に自動運転のモデルYによる乗車体験を提供した。
原題:Elon Musk Says First Tesla Drove Itself From Factory to Customer(抜粋)
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