インド・イラン間の合意成立を受け、液化石油ガス(LPG)を積んだタンカー2隻がホルムズ海峡を通過してインドに向かった。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。イランでの戦争によりインドでは調理用燃料の供給が混乱しているが、一部緩和する可能性がある。

合意の詳細は不明だが、関係者によれば、通過したタンカー2隻は国営のインド石油会社がチャーターしたもので、来週インドに到着する見込み。両船とも国営シッピング・コーポレーション・オブ・インディアが所有している。

インド外務省にコメントを求めたが、回答は得られていない。事情に詳しいイラン当局者1人は匿名を条件に、合意は確認できないと述べた。インド石油会社からのコメントも得られていない。

両船は自動船舶識別装置(AIS)システムを通じてインド政府の船舶であることを示す信号を発している。船舶追跡データによると、1隻はすでに海峡を通過。もう1隻は航行中とみられるが、海峡周辺では電波妨害(ジャミング)が発生しており、正確な位置の把握は難しくなっている。両船はいずれもカタールのラスラファンで積み込みを行った。

インドでは、調理や工業工程、プラスチックを製造する石油化学設備で使われるLPGの不足が深刻化している。インドはLPG輸入国として世界第2位で、全体の90%を中東から輸入している。

インドはタンカーの海峡通過を巡りイランと協議を進めてきた。関係者によると、現在は複数のLPG船が海峡通過に向けて順番待ちの状態になっているという。

原題:Two LPG Ships Sail Through Hormuz on Way to Shortage-Hit India(抜粋)

--取材協力:Mihir Mishra、Santosh Kumar.

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