(ブルームバーグ):この夏、日米間の航空旅行需要が米国の航空会社にとって明るい材料となっている。
航空データ分析会社OAGによると、6-8月の米国から日本へのフライト座席数は150万席を超える予定で、前年比6.4%の増加となる。
東京はこの夏、米国からの人気渡航先として、旅行予約サイトカヤックのランキングでロンドンに次ぐ2位に入り、パリを上回った。
ユナイテッド航空の最高商務責任者(CCO)、アンドルー・ノセラ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、日本は同社の利用者にとってこの夏「特に人気の高い」渡航先の一つだとし「正直なところ、席が足りるか不安だ」と語った。

ユナイテッドは、日米間の便数・旅客数ともに米系航空会社で最多を誇る。アメリカン航空グループとデルタ航空も、今夏の東京便の座席数を増やしている。
節約志向の米国人旅行者にとってこれまで手が出にくかった日本旅行だが、航空運賃の低下と円安の追い風により、数日間の滞在もより手頃になった。その結果、日本は多くの旅行者の行きたい場所リストの上位に浮上している。
メリアス・リサーチのアナリスト、コナー・カニンガム氏は「お得さを重視するなら、今の円相場を考えれば日本に行くのは非常に理にかなっている」と語った。

過去4年間で円は対ドルで大きく下落し、過去40年近くで最安値圏にある。円安により米国からの訪日客は購買力が高まり、旅行がしやすくなった。
日本政府観光局(JNTO)によると、5月までに日本を訪れた米国人旅行者数は、前年同期比で約30%増加した。


アメリカン航空はダラス・フォートワース国際空港と東京・成田空港を結ぶ路線に大型のボーイング777-200型機を投入するなどして今夏の座席数を11%増やすと広報担当者が述べた。
デルタは6-8月の日本行きの座席数を前年同期比で約7%増やした。

既に日本へ1日最大20便を運航しているユナイテッドは便数や座席数を増やす予定はないが、日米間の夏季予約は前年比で15%増加しているという。
航空券の値下がりが、より多くの米国人旅行者を太平洋越えの旅へと駆り立てている。カヤックによれば、日本を含むアジア向けの長距離路線の平均運賃は昨夏比で11%下がっている。

7月に初めてシアトルから日本を訪れようとしているオニカ・ギリアムさん(54)によると、2023年に日本旅行を検討した時に比べ航空券が安かった。「驚いたことに、以前より安くなっていた」と語った。
原題:US Airlines See Fuller Japan Flights on Cheap Summer Trip Demand(抜粋)
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