ステーブルコイン発行企業、米サークル・インターネット・グループの株価が20日に20%上昇した。米上院が先週、ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)の規制法案を可決したことを受け、シーポート・グローバルが同社株に初めて「買い」の投資判断を付与した。

サークルは今月の上場以降、株価が7倍超に上昇。同社は市場シェア2位の「USDC」を発行するが、ステーブルコイン規制への期待が背景にある。

シーポートのアナリスト、ジェフ・キャントウェル氏は20日の顧客向けリポートで、世界のステーブルコイン市場規模が将来的に2兆ドル(約294兆円)と、現在の約2600億ドルから大きく膨らむ可能性があると指摘。これによりサークルの年間売上高も25-30%の成長が見込めると予測した。

「サークルは暗号資産分野でトップクラスの『ディスラプター(破壊者)』で、大きな将来性がある」との見方を示し、サークルの目標株価を235ドルに設定した。

今回の上院の動きは暗号資産業界とトランプ米大統領にとって勝利と言える。トランプ氏は下院にも同様の法案可決を求めている。もっとも、トランプ氏に関連するステーブルコインの時価総額は既に約20億ドルに達している。

原題:Circle Gets Buy Rating After Senate Passes Stablecoin Bill (1)(抜粋)

--取材協力:Jeran Wittenstein.

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