スイスの食品大手ネスレは18日、衣料品ブランド「ZARA(ザラ)」を展開するインディテックスで経営幹部を長年務めたパブロ・イスラ氏を次期会長とする人事案を示した。経営陣の刷新をさらに進める。

イスラ氏は、来年退任するポール・ブルケ会長の後を引き継ぐ。

ネスレは昨年、マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)が突如退任。後任のローラン・フレックスCEOは、コスト上昇や貿易摩擦といった課題に見舞われる中で、売り上げの伸び回復を図っている。同社はカプセル式コーヒー「ネスプレッソ」やペットフード「ピュリナ」などのブランドを傘下に持つ。

発表資料によると、イスラ氏は来年4月に開催される株主総会で新会長に選任される予定。2018年からネスレの取締役に名を連ね、現在は取締役会の副会長を務めている。

インディテックスでは05-11年にCEO、11-22年に会長を歴任。売上高と国際展開を拡大し、同社を世界有数のアパレル企業に成長させたことで知られる。

一方、ブルケ氏はネスレ勤続約50年で、約9年間のCEO職を経て、17年から現職。

ネスレの株価は今年に入り11%上昇している。

原題:Nestlé Picks Ex-Inditex Boss to Succeed Bulcke as Chairman (1)(抜粋)

--取材協力:Jeannette Neumann.

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